弥生会計オンラインは会社形態で合同会社を選択できるみたいですが(試していません)、弥生会計は株式会社を前提に作られているそうです。用意されているテンプレートが合同会社のものがなかったり、決算項目が株式と決め打ちになっているものがあったりするので、サポートに問い合わせました。
誠に申し訳ございませんが、株式会社を前提として製品・サービスを
提供しているため、合同会社用のテンプレートの用意はございません。
というわけで、合同会社として使うには、いくつか変更しないといけません。
株式会社と合同会社の比率
ちなみに、合同会社の設立比率は年々増加しているので、対応して欲しいものです。
(2006年のその他が多いのは「特例有限会社_本店」です)
時間軸(年次) | 総数_本店 | 株式会社_本店 | 合同会社_本店 | その他 | 合同会社比率 |
---|---|---|---|---|---|
2019年 | 118,532 | 87,871 | 30,566 | 95 | 25.79% |
2018年 | 116,208 | 86,993 | 29,076 | 139 | 25.02% |
2017年 | 118,811 | 91,379 | 27,270 | 162 | 22.95% |
2016年 | 114,343 | 90,405 | 23,787 | 151 | 20.80% |
2015年 | 111,238 | 88,803 | 22,223 | 212 | 19.98% |
2014年 | 106,644 | 86,639 | 19,808 | 197 | 18.57% |
2013年 | 96,659 | 81,889 | 14,581 | 189 | 15.08% |
2012年 | 91,942 | 80,862 | 10,889 | 191 | 11.84% |
2011年 | 89,664 | 80,244 | 9,130 | 290 | 10.18% |
2010年 | 87,916 | 80,535 | 7,153 | 228 | 8.14% |
2009年 | 86,016 | 79,902 | 5,771 | 343 | 6.71% |
2008年 | 92,097 | 86,222 | 5,413 | 462 | 5.88% |
2007年 | 101,981 | 95,363 | 6,076 | 542 | 5.96% |
2006年 | 115,178 | 76,570 | 3,392 | 35,216 | 2.95% |
ソース: e-Stat, 「登記統計 商業・法人: 会社及び登記の種類別 会社の登記の件数」
変更点
- 勘定科目の設定
- 「資本金」を「出資金」にするという記述もあるが、「資本金」のままで良いと思われる。
- 「新株式申込証拠金」を「出資金申込証拠金」
- 「自己株式」「新株予約権」「資本準備金」「利益準備金」などは使わないようにする
- 変更した勘定科目に対応する決算書項目も名前を変更する
- 決算・申告 ▶ 決算書設定 ▶ 決算書項目設定
- ●●合計のような項目は、自動で追従されないので、勘定科目に沿った名前に変更する
- 決算・申告 ▶ 決算書設定 ▶ 決算書設定
- タイトル ▶ 株主資本等変動計算書 の名前を 「社員資本等変動計算書」に変更する
一部、どうしても変更できない部分が出てきました。サポートに問い合わせると、、
なお、[科目設定]や[決算書項目設定]の括弧書きや太文字の
区分や合計欄の項目は、削除することはできません。
決算書作成時に表示されてしまう場合は、お手数ですが、Excelに書き出し
編集を行った上で、作成いただきますよう、お願いします。
これは..
結論
さすがに出来ない事が多すぎるので、弥生会計使うのはやめてFreeeなどを使った方がよさそう。
というのも、弥生会計の更新は法令対応だったり、(個人の)確定申告書といった法令対応の部分の追従くらい。そして、その対応も、一部対応していなかったり、法人決算であれば結局弥生だけでは対応出来なかったりするので、アップデートするメリットがゼロである。アップデートしなくても、確か仕分けはできたはず。仕分けも証憑の対応がイマイチ..
個人の所得税確定申告であれば、国税庁の確定申告書等作成コーナーに転記すれば、正しく計算してくれるし。(弥生会計は申告書の自動計算漏れがあるので、あんしん出来ない)
法人決算であれば、結局弥生では必要な書類を全て出力することは出来ないので、自分で書くか、全力法人税のようなサービスを使うことになる。
全力法人税では申告に必要な決算に関する書類ほぼ全て対応しているし。(法人の種類や規模に制限はあるけど)
基本的な機能の網羅も大切だけど、どれだけ対応が早いかという点も大事。
そういう意味では、SmartHRやLayerXみたいなところが切り込んでいって欲しいんだけど。